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デジタル変革しないと生き残れないは本当?

ここ最近、コロナ禍のためなんでもデジタルにしようとする動きが加速している。政府も自治体も積極的にテレワークの導入を進めている。

あなたの会社でも、コロナを踏まえ、さまざまな業務のデジタル化が進んだのではないだろうか?

デジタル化で効率的になった?

具体的なテレワークの例としては、会社内のやりとりはチャットで、社外の方との打ち合わせはzoomやGoogle meetでというように。確かに、いちいち体を動かす必要や時間をかけての移動がなくなる分、効率が良くなるようにも思える。実際問題、大手企業など出張費がかなり減り、今までかかっていた経費がなくなったことで利益が増えているなんて話もある。

テレワーク画像

 

 

 

 

 

 

 

 

でも、実際には逆に効率が悪くなっている部分も・・・

例えば、公益財団法人日本生産性本部の調査によると

  1. 完全テレワーカーの割合が減少し、徐々にオフィス回帰が進んでいる
  2. テレワーク疲れが徐々に懸念されている。
  3. 2020年5月からの調査開始以来初めて、在宅勤務の効率は「上がった、やや上がった」の割合が減少した。

リサーチの情報はこちら→https://www.jpc-net.jp/research/detail/005361.html

というように、徐々にではあるが、効率が下がっている部分もあることは否めない。
※公益財団法人日本生産性本部の調査結果では、現段階の変化について「統計的に有意な変化ではない」としている。

デジタル化はこれ以上進まない?

私自身の見解としては、このデジタル化はどんどん進むと思われる。しかしながら、単純にデジタル一本で進めるのではなく、一つの選択肢として進んでいくと思っている。

 

具体的な例をあげると、

  1. 会議や打ち合わせはリアルでできるならリアルでやり、そのリアル会議の中にオンラインで参加する方がいる。(オフラインとオンラインの併用)
  2. 手始めにWEB上で商品・サービスを確認し、実際に購入するときは店舗に足を運んで購入する。(まずはオンラインで確認、気に入ったらオフラインで)
  3. チラシとWEBの2つを広告として使用する。

と言うように、多様な選択肢の中に『デジタル』がある!という形になるわけだ。

これは、どこまで技術が進歩したとしても人の五感というものを誤魔化すことはできないからである。さらに言えば、人間は選択肢がある場合は、それを求める傾向にある。もちろん、選択肢が多すぎると逆効果になるが、人間は、選択する事で幸福感が増すというデータもある。

幸福感と自己決定―日本における実証研究(神戸大学社会システムイノベーションセンター、同志社大学経済学研究科の共同調査)

だからこそ、企業側としては、デジタルが一つの選択肢となるように環境整備をする必要が出てくる。

これからの環境

デジタルが一つの選択肢になるというのは、具体的な例で言うと次のようなものだ。

  1. 満員電車に揺られるのが嫌だから時間を変えて出社することも認めなければならないし、完全にテレワークでやることも認めなければならない。
  2. お客様の選択肢として、ウェブで完結するのか?それともリアルでやるのか?を選べるようにする。
  3. デジタルでの情報発信(例:ホームページやSNSなど)とオフラインでの情報発信(チラシや名刺など)の両方をバランスよく行う。

このように、企業側の環境はますます複雑に、そして多様化していくと思われる。

アフターコロナを見据え、より多彩な働き方・生き方ができる時代に突入する。特に、『Z世代』と呼ばれる1997年以降に生まれた人たちは、物心ついた時からインターネットが当たり前の世代である。さらには、今の小中学校の世代は、学校の授業でタブレットなどを利用する当たり前になっている。

これからの10年、企業側はしっかりとデジタル化に対応していかなければ、人材が集まらないという課題が出てくる。また、人材だけでなく、売上や利益にも直結する問題になる。こういった問題に対し、今のうちからできる限りの対応をしていくことが、コロナ後のビジネスを成長させるカギとなる。

個人事業主から大企業まで、より多彩な働き方・生き方ができるようにすることがビジネスを長く続ける秘訣になる。だからこそ、選択肢を増やすことを今から考え、実行していかなければならない。

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どんなふうに選択肢を増やしていけばいいのかわからない!という方に、

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