「こんな雰囲気のサイトにしてほしい」と参考サイトを制作会社に送ったのに、上がってきたデザインを見て「うーん、なんか違う…」と頭を抱えた経験はありませんか?
「もう少しスタイリッシュに」
「色は落ち着いた青で」
と何度伝えても、なぜかイメージ通りにならない。そのたびに修正依頼のメールを書き、打ち合わせの時間を取られ、本来の経営判断や営業活動に使うべき貴重な時間がどんどん削られていく。
これは、多くの経営者や個人事業主が直面する大きな悩みです。
実は、制作会社にあなたのイメージが伝わらない原因は、あなたのセンスが悪いからではありません。
「プロに伝えるための共通言語」を持っていないからです。
この記事では、Web制作の外注において、制作会社とあなたの認識のズレをなくし、コミュニケーションコスト(無駄なやり取りの時間)を劇的に下げるためのGoogle Chrome拡張機能を7つ厳選してご紹介します。
これらを使いこなせば、修正のラリーが減り、理想のWebサイトが最短で完成します。明日からの外注業務が劇的に楽になるはずですので、ぜひ最後までお付き合いください。
INDEX
1. なぜ「参考サイト」を送っても制作会社にイメージが伝わらないのか?
「このサイトみたいな感じでお願いします」とURLを送るだけでは、プロのデザイナーにはあなたの意図が正確に伝わりません。
なぜなら、プロと非デザイナーでは「見ている場所」が全く違うからです。
例えば、あなたが「このサイト、かっこいいな」と感じたとき、実は「使われているフォントの美しさ」に惹かれているのかもしれません。
しかし、制作会社は「写真のレイアウト」を参考にしてしまうかもしれません。ここで大きなズレが生じます。
また、「ポップな感じ」「高級感のある赤」といった抽象的な言葉は、ミスコミュニケーションの最大の罠です。あなたにとっての「高級感のある赤」と、デザイナーにとっての「高級感」は、驚くほど違うことが多いのです。
このズレを解消し、修正の手戻りによる「見えないコスト(時間とお金)」を削減するためには、抽象的な言葉ではなく、客観的な事実(色番号や画像など)で指示を出す必要があります。

そこで、あなたの感覚をしっかり言語化するためのツールをご紹介します。
2. 準備編:Chrome拡張機能の追加方法(簡単3ステップ)
今回ご紹介するツールは、すべてGoogle Chrome(クローム)の拡張機能。
ただ、「Chrome拡張機能って難しそう…」と感じる方もご安心ください。
Google Chrome(ブラウザ)にスマホのアプリを追加するような感覚で、誰でも数秒で無料で導入できます。
- Chromeウェブストアにアクセスする
紹介する各ツールのリンクをクリックし、ページを開きます。 - 「Chromeに追加」ボタンを押す
画面右上にある青い「Chromeに追加」というボタンをクリックします。 - 「拡張機能を追加」を許可する
確認のポップアップが出るので、「拡張機能を追加」をクリックすれば完了です!
※追加したツールは、Chromeの画面右上にある「パズルピースのアイコン」をクリックすると一覧で表示されます。よく使うものは「ピン留め」マークを押しておきましょう。
準備ができたら、さっそく「伝える力」を劇的に高めるツールを見ていきましょう。
3. 制作会社への「発注力」が劇的に上がる!Chrome拡張機能5選
ここからは、あなたの頭の中にあるイメージを、制作会社へ正確に翻訳して伝えるためのツールを紹介します。
① フォントの違和感をなくす:『Fonts Ninja』
Webサイトの印象は、「フォント(書体)」が違うだけで天と地ほど変わります。
「なんか安っぽい」
「イメージより堅苦しい」
と感じる場合、大抵はフォント選びのミスマッチが原因です。
- どんなツール?: 気になるサイトの文字の上にカーソルを乗せるだけで、フォント名が瞬時に分かるツール。
- 経営者へのメリット: 抽象的なイメージではなく、具体的なフォント名を伝えることで、一発で理想の雰囲気を共有できます。
- 外注時の具体的な伝え方:
- ❌ ダメな指示:「もう少し洗練された、シュッとした文字にしてください」
- ⭕️ 伝わる指示:「参考サイトAで使われている『Noto Sans JP』のような、すっきりしたフォントをメインに使ってください」
② 曖昧な「青」を正確なカラーコードで伝える:『カラーピッカー』
企業のイメージカラーは、ビジネスの印象を左右します。
しかし「自社のロゴに合った青色で」と伝えても、青色には数え切れないほどの種類があります。
- どんなツール?: 画面上のあらゆる色をスポイトで吸い取り、「#1a73e8」といった絶対的な数値(カラーコード)として取得できるツール。
- 経営者へのメリット: 色の認識ズレが100%起こらなくなり、「もう少し明るく…」という不毛な修正ラリーが消滅します。
- 外注時の具体的な伝え方:
- ❌ ダメな指示:「お問い合わせボタンは、目立つような明るいオレンジでお願いします」
- ⭕️ 伝わる指示:「お問い合わせボタンのカラーは、参考サイトBと同じ『#FF7F50(オレンジ)』に合わせてください」
③ 理想の「画像素材」をサクッと共有する:『CSS Peeper』
「こういう雰囲気の画像を使ってほしい」と伝える際、いちいち画像を右クリックして保存するのは面倒ですよね。
- どんなツール?: そのサイトで使われている画像やアイコン素材を、一目で一覧表示し、一括でダウンロードできるツール。
- 経営者へのメリット: 参考サイトから「イメージに近い素材」だけを素早く抽出し、制作会社へ「こういうテイストの写真を集めてほしい」と視覚的に指示を出せます。
- 外注時の具体的な伝え方:
- ❌ ダメな指示:「全体的に温かみのある家族の写真を入れてください」
- ⭕️ 伝わる指示:「(CSS Peeperで保存した画像を添付して)トップの画像は、この写真のような色味と雰囲気で揃えてください」
④ ページ全体の「構成の流れ」を共有する:『Go Full Page』
「このLP(ランディングページ)の、この順番の構成がすごく参考になる」と伝えたいとき、URLを送るだけでは意図が伝わりきりません。
- どんなツール?: Webページの上から下までを、丸ごと1枚の画像(PNGやPDF)としてワンクリックで保存できるツール。
- 経営者へのメリット: 競合の優秀なページ構成をストックし、「自社もこの順番で強みをアピールしたい」と全体図ベースで的確な要件定義が可能になります。
- 外注時の具体的な伝え方:
- ❌ ダメな指示:「参考サイトCみたいに、お客様の声を目立たせてください」
- ⭕️ 伝わる指示:「(全体画像を添付して)参考サイトCの、この『特徴→料金→お客様の声』というブロックの構成・順番を自社サイトでも採用したいです」
⑤ スマホでの「見え方の崩れ」を未然に防ぐ:『Responsive Viewer』
BtoC、BtoB問わず、今はスマホからのアクセスが主流です。PCできれいに見えても、スマホで見ると文字が小さすぎて読めないことは多々あります。
- どんなツール?: iPhoneやiPadなど、複数のデバイスサイズでの見え方をPC上で一括確認できるツール。
- 経営者へのメリット: 制作会社から上がってきたテストサイトをチェックする際、スマホでのレイアウト崩れや読みにくさを瞬時に発見し、的確にフィードバックできます。
4. 【追加提案】修正指示のイライラをゼロにする最強ツール
ここまでは「イメージを伝えるため」のツールでしたが、実際に制作会社から上がってきたテストサイトをチェックし、「修正指示」を出す時間を極限まで削るツールを1つ追加でご提案します。
⑥ 画像に直接書き込んで指示出し:『Awesome Screenshot』
- どんなツール?: Webページのスクリーンショットを撮り、その画像の上に直接「矢印」や「テキスト」「四角枠」を書き込めるツール。
- 経営者へのメリット:メールの文章で「ヘッダーの右から2番目のボタンの色を…」と書くのは、非常に労力がかかります。画像に直接「ここのボタンを赤にして」と書き込んで送る方が、圧倒的に早くて確実です。指示出しにかかる時間が体感で3分の1になり、制作側の「どこを直せばいいか分からない」というストレスも激減します。
5. 【おまけ】競合サイトの「裏側」を知るビジネスリサーチツール最後に、デザインの表側ではなく、経営戦略や予算策定に役立つツールを1つ紹介します。
⑦ 競合の構築システムを丸裸にする:『Wappalyzer』
「ライバル企業のサイト、最近リニューアルしたみたいだけど、どんなシステムで作っているんだろう?」
- どんなツール?: そのWebサイトがWordPressで作られているか、STUDIO(比較的安価に作れるツール)で作られているかなどを一発で判別できるツール。
- 経営者へのメリット:外注前の打ち合わせで、「競合のA社はSTUDIOを使ってスピーディーに構築しているようなので、うちも同じツールでコストを抑えつつ運用しやすくしたい」といった、予算や運用を見据えた戦略的な相談ができるようになります。
6. まとめ:ツールを使って「伝える力」を高め、最高のWebサイトを創ろう
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介したChrome拡張機能は、すべて無料で、あなたのブラウザに今すぐ追加できるものばかりです。
| ツール名 | 経営者にとっての最大のメリット |
| Fonts Ninja | 抽象的な「雰囲気」ではなく、具体的な「フォント名」で指示できる |
| カラーピッカー | 「こんな感じの青」による認識のズレを絶対値(#番号)で防ぐ |
| CSS Peeper | イメージに近い画像素材をサクッと抽出し、視覚的に共有できる |
| Go Full Page | ページ全体の構成を1枚の画像にし、LPの骨組みを的確に伝える |
| Responsive Viewer | スマホでの見え方を一括チェックし、モバイルの機会損失を防ぐ |
| Awesome Screenshot | 文章による修正指示をやめ、「画像への直接書き込み」で超時短 |
| Wappalyzer | 競合の裏側のシステムを知り、外注時のプラットフォーム選びに活かす |
「なくても外注はできる」かもしれません。
しかし、これらを使うか使わないかだけで、制作会社とのやり取りにかかる時間と手戻りのコストには、雲泥の差が生まれます。
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その営業マンを最高の形で作り上げるために、まずは「あ、これ次の打ち合わせで使えそう!」と思ったツールを1つ、今すぐChromeに追加してみてください。
※ホームページ制作についてこちらの記事も併せてご覧ください。
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